2012年4月21日土曜日

中台スマホも日本で攻勢 HTC新機種、国内メーカーさらに苦境

完全に日本メーカーは出遅れたよね。キャリアのご機嫌伺いするような機種ばっかり作ってたんだもん・・・




 スマートフォン(高機能携帯電話)で世界シェア5位の台湾HTC(宏達国際電子)が20日、KDDI(au)と共同開発した日本仕様の新機種を5月下旬に発売すると発表した。HTCのスマホはこれまで世界共通仕様だったが、今回初めて日本市場をターゲットにした開発に踏み切った。さらに、携帯基地局やモバイル通信端末で世界トップクラスに立つファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)やZTE(中興通迅)といった中国企業も、日本仕様のスマホを相次ぎ投入。迎え撃つ国内メーカー各社は米アップル、韓国サムスン電子の“2強”に加え、中台という新たな勢力との戦いも余儀なくされそうだ。

 「将来的に、日本のスマホのトレンドをアジア各国へ再輸出することも狙う」

 新機種「HTC J」の発表会で、HTCのピーター・チョウCEO(最高経営責任者)は高らかに宣言した。KDDIの田中孝司社長も「単なる海外人気機種の輸入ではない。日本のスマホ市場のマイルストーンになるだろう」と胸を張った。

 「J」は、処理速度の高いデュアルコアCPU(中央演算処理装置)や米グーグルの基本ソフト(OS)の最新版「アンドロイド4.0」を採用した高級機。日本市場向けに特化し、ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信の機能を搭載した。

 HTCは、2008年に世界初のアンドロイド端末を発売したパイオニアで、11年に4500万~5000万台を出荷、世界シェアは8.9%(前年比1.8ポイント上昇、米IDC調査)を占めている。

 しかし、韓国サムスンは、同11.6ポイントアップの19.1%(同)に飛躍し、HTCなどアンドロイド陣営を大きく引き離した。

 日本の携帯電話の市場規模は3800万台と世界屈指だが、スマホの普及率はまだ2割強だ。HTCが日本市場向け製品開発に舵を切り、ZTEやファーウェイもワンセグ対応などの取り組みを強化するのは、日本市場でサムスン追撃の活路を開くのが狙い。中台メーカーの攻勢で、日本市場は海外勢の草刈り場の様相が強まりそうだ。

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