至極まっとうな反応だよね。なんでオンライン・・・
人気のゲームソフト「ドラゴンクエストX」を2012年に発売するスクウェア・エニックス・ホールディングスの株価がさえない。
同社の株価は、新作「ドラクエX」発表前の2011年9月1日に1878円を付けて年初来高値を記録。2日の終値でも1805円を付けていた。ところが発表当日の5日から株価は下落。どうやら、「ドラクエX」の評判があまり芳しくないようなのだ。
■ゲーム愛好家「オンラインである必要がない」
スクウェア・エニックスが2012年に発売予定の「ドラゴンクエストX ~目覚めし5つの種族~ オンライン」。「ドラクエ」シリーズは1986年の発売以来、全世界で5800万本以上の出荷実績を誇る大ヒットゲーム。それだけに、この新作発表を多くの人たちが待ち望んでいたはずだが、盛り上がらない。
その原因は、このゲームが「オンラインゲーム」として発売されるからのようだ。オンラインゲームというと対戦型ゲームを思い起こすが、あるゲーム愛好家は「そもそもドラクエは、自分が主人公になれるところがよかった。ひとりで十分楽しめるのに」とこぼす。「ドラクエ」ファンは、ファミコン時代からのファンが少なくない。「ゲームはドラクエしかやらないというファンもいるほどで、そういった人にはオンラインゲームである必要がない」と、オンラインゲームへの「変化」を受け入れられないでいる。
「ドラクエX」のオンラインゲーム化については、ネットでも賛否両論が飛び交っている。
「オンラインとかまじか ドラクエはそのまま出せよ」
「外伝にしてオンラインだったらよかったんだがな ナンバリングタイトルをオンラインとかねーだろ。FF(ファイナル・ファンタジー)みたいにすぐ次がでるならともかく、ドラクエナンバリングなんて何年に1回でるんだよ」
「FFもナンバリングで完全オンラインだしてるし、ドラクエであっても別にいいやん」
といった具合。
スクウェア・エニックスとしては、「人気のドラクエが初のオンラインゲームになった」ことを前面に押し出しPRしていこうというのだろうが、それが必ずしも従来のファンの賛同を得ていないようだ。
■発表直前までは高値水準だった
そういったこともあってか、9月5日前場までは1838円の高値を付けていたスクウェア・エニックスの株価は、後場にはジリジリと値を下げ、新作「ドラクエX」を発表した14時15分頃をすぎると急落。一時は1723円まで値下がりした。
翌6日にはさらに下げて、終値は前日比197円安の1565円。7日も続落し、前日比15円安の1550円で引けた。
8日はやや買戻しがあり、前日比10円高の1560円だった。
新作への期待感と相まって株価は値上がり。その後、利益確定を狙って値下がりすることは、値動きとしてはよくみられる。ただ、値下がりの原因が「ドラクエX」の評判にかかわるとなると厄介かもしれない。
XIV(14)作まで発売されている「FF(ファイナルファンタジー)」は、XI(11)作目以降オンラインゲームになったが、「オンラインゲームとして定着するのに時間がかかった。いまでは評価も上がったが、発売当初は苦戦していた」と、ゲーム業界の関係者は振り返る。「同じオンラインゲームのFF XIVの売れ行きが低調なことも(株価に)影響しているのではないか」とみている。
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