スポーツカーもかっこよくて良いですが、やっぱり燃費のよさが人気なんですねー。
トヨタ自動車と富士重工業が共同開発中のFRスポーツカーのうち、スバルブランドで発売する新型車の名称が「スバルBRZ」に決定し、早くも公表された。スバルはドイツで2011年9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーにBRZのコンセプトモデルを出展する。2012年春までに両社がそれぞれ発売する共同開発車は11年秋の東京モーターショーで市販モデルが明らかになる。若者のクルマ離れで、斜陽化が進む日本のスポーツカー市場の起爆剤となるか、注目の1台となるのは間違いない。
トヨタとスバルが共同開発するFRスポーツカーは、トヨタの80年代のヒット作、「ハチロク」(カローラレビン、スプリンタートレノ=AE86)の現代版と目される。トヨタはFT-86」のネーミングでこれまで試作車を公開しているが、市販モデルの正式名称は明らかにしていない。自動車雑誌では「86」の数字に加え、「レビン」か「トレノ」の名称が 復活するのではないかと騒がれている。
■水平対向エンジンへの思いを込めたネーミング
スバルがトヨタに先駆けて商品名を公表したのは、 スバルの販売戦略上、トヨタよりも先に新型スポーツカーのブランドイメージを確立する必要があると判断したからだろう。「BRZ」とは、スバルのコア技術である水平対向エンジン (BOXERエンジン)のB、後輪駆動(Rear Drive)のRに「究極」を意味するZの3文字を組み合わせた。「スバルの特長である水平対向エンジンを搭載したスポーツカーへの思いを込めた」という。富士重工は7月に発表した中期経営計画の中で、今回の共同開発 をトヨタとの提携効果の筆頭に掲げ、「スバルのブランド価値を高め、拡販につながるファン層を拡大する」としている。
トヨタは共同開発の「FT-86」について、「スバルとトヨタのクルマづくりへの思いが一致した新世代のFRスポーツカーコンセプトモデル。両社のコア技術を 融合し、世界唯一の水平対向エンジンFRレイアウトのスポーツカーを目指し、クルマの魅力である運転する楽しさ、所有する歓びを提案する」としている。軽量コンパクトなスバルの平対向エンジンを活用し、生産も富士重工に委託。価格を200万円台に抑え、かつてのハチロクのように若者に手の届くヒット作を狙っている。
■若者の需要をどこまで掘り起こせるか
しかし、かつてのハチロクを知る世代は現在、40~50歳代。この世代の注目度が高いのは間違いなく、デビュー直後はかなりの受注が予想されるが、果たして若者の需要をどこまで掘り起こせるかは未知数だ。
近年、スポーツカー市場では、ホンダのハイブリッ ドカー「CR-Z」が久々のヒット作となったが、需要一巡後の国内月間販売台数は数百台に落ち着いている。マツダは看板である世界唯一のロータリーエンジンを搭載した「RX-8」の北米向けの生産を5月に終了したことを明らかにした。2010年には欧州向けの生産からも撤退しており、国内の月間販売台数も近年はわずか2ケタで推移している。
マツダはハイブリッドカー並みの低燃費を実現したファミリーカー「デミオ」がヒットしているが、RX-8だけでなく、世界的なベストセラーである「ロード スター」を合わせたスポーツカーの国内販売台数は限られている。ファンの間では、世界唯一のロータリーエンジンを搭載した後継スポーツモ デルが果たして開発されるのか。マツダのアイデンティティーであるロータリーエンジンの存続を危ぶむ声も出ている 。
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