犯罪が怖いですね。対策されているんでしょうけど・・・
フランクフルトモーターショーを機会に、今週は多くの人々がドイツを訪れるだろう。それにちなんで今回はドイツの話題を。
デュッセルドルフ国際空港の出国審査後ゾーンに設置された赤い自動販売機は、家電量販チェーン「メディアマルクト」によるものだ。免税店の向かいに設置されたその販売機の大きさは、スピード写真撮影機ほどだ。
ガラスの中を覗いた人は誰もが驚く。『iPod Touch』や、欧州でもっとも普及しているポータブル型カーナビ『TomTom』、ソニー『PSP』など、人気商品が入っているのだ。側面のタッチスクリーンを操作して商品を選択するようになっており、支払いはクレジットカードのみである。
前述の商品以外にも携帯音楽プレイヤーは、iPod nano、iPod Shuffle、ソニー・ウォークマンが買えるようになっている。下段に目を移すと、ノキア製GSMプリペイドカード式携帯電話やコンパクトデジタルカメラも収められている。
さらにiPod用USB電源アダプター、BOSE製イヤホン、SDカード、任天堂『DS』のソフトなど、旅行中に便利なアクセサリーや、家族への土産を想定したものも取り揃えられている。価格はいずれも実店舗と同じか、ほぼ同じだ。
メディアマルクトは1979年ミュンヘンに第1号店を開店。現在欧州各地に580店以上を展開している大手家電量販チェーンである。イタリアなど一部の国では「メディアワールド」の名前で展開している。
筆者が観察していた30分ほどの間、出張族と思われるビジネスマンたちがひっきりなしに近づき、いずれも興味深げに販売機を覗いていたが、残念ながら実際に購入する姿はみられなかった。やはり一定額以上の商品を自販機で買うマインドが醸成されるまでには、もう少し時間が必要なようだ。
しかし、空港の出国審査後エリアという管理が容易なエリアとはいえ、日本円にして万単位の商品が多数入っている自販機を設置できるのは、欧州でもある程度治安が確保され機器メインテナンス能力も備えたドイツという国を象徴している。
いつかヴォルフクブルクのフォルクスワーゲン施設「アウトシュタット」にあるエレベーター式新車収納タワーを模して、“自動車自動販売機”が開発されるのも夢ではないかもしれない。「そんなことあり得ない」と言われるかもしれないが、汎用カーナビがよちよち歩きを始めた17~18年前、それを自動販売機で買える時代が来ると誰が想像していただろうか?
2011年9月18日日曜日
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