なるほど、パソコンよりも直感的で、高齢者でもとっつきやすいかもね。
インターネットを通じて野菜や果物、日用品などを注文すると、自宅に届けてくれる「ネットスーパー」。家にいながら買い物ができる手軽さの半面、パソコン操作が難しかったり、実際に商品を見て選べない点に抵抗感を持つ人も少なくない。そこで、指一本で簡単に操作できるタブレット型端末「iPad」を利用、その上、地元のスーパーから宅配する地域密着型のネットスーパーが大阪市内に登場。子育て世代を中心に利用者を増やしている。
3人の子供を育てる大阪市此花区の主婦(33)は、先月、ネットスーパー「おかいもの倶楽部」の会員になった。買い物しようと決めたら、入会時に貸与された「iPad」を取り出す。ボタンを1回押すと画面が立ち上がり、表示に従って、欲しい商品を選び画面にタッチ。リビングでも台所でも、たとえ子供たちが走り回っていても買い物ができる。「末っ子を先月出産したばかりで出かけるのが大変。操作も楽でその日に使う食材を買ったりするのに便利です」。週2回ほど利用している。
「おかいもの倶楽部」をを運営するのは、ネットスーパーを展開している「三金」(大阪市福島区)。先月12日、タブレット型端末を利用した買い物システムを開発した「日本おつかいサービス」(同市北区)と共同で、ネットスーパーとしては初めて、端末を貸し出すサービスを開始した。
従来のネットスーパーはパソコンを使うことがほとんど。その場合、パソコンを起動させてから専用サイトに接続しなくてはならない。時間がかかるうえ、パソコンに不慣れな消費者からは敬遠されていた。「おかいもの倶楽部」の場合、入会時に保証金5000円でiPadを貸与。そこにはあらかじめ同倶楽部のページが設定されており、すぐに買い物を始められる。
さらに通常のネットスーパーは、配達地域が広範囲にわたるが、あえて大阪市福島区と同市此花区に限定。地元スーパー2店舗と提携し、それぞれの店で販売されている商品を中心に配達するシステムに。エリアを限定することで、ネットスーパーにとって頭の痛い配送コストを抑えた。
地域密着型の配送システムにはほかにもメリットが。「近所の知っている店に並んでいるものが届くとわかっていれば、気軽に生鮮品を買うことができます」と三金の金子稔社長。実際、他のネットスーパーに比べレタスやニンジンといった野菜が多いという。日本おつかいサービスの森田修社長も「サザエさんに登場する“サブちゃん”のように、顔見知りで必要なものを届ける地域密着型のシステムを全国に広げたい」と話しており、子育て世代に限らず、高齢者の利用も期待しているという。
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